資産というと、何を思い浮かべますか? 現金・預金・土地建物・株式などが思い浮かぶと思います。積立投資資産については、定時定額・・・毎月一定額を積立投資するという話をしました。今回は、金融資産を含めた個人全体の資産形成バランスについて考えてみたいと思います。 <年金運用を参考にしてみる> 皆さんが将来受け取る年金資産もGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で運用されています。(ブログ3.投資は怖いこと?なのか 参照)長期運用のなかで上下を繰り返しながら運用実績を上げています。リスクや不確実性(市場での上下動)を避けたいと考えるかもしれませんが、インフレが進行した場合、金銭の価値(現金・預金の購買力)は目減りしてしまいます。 <資産構成の基本形> GPIFの運用資産構成(ポートフォリオ)はズバリ 国内株・外国株・国内債券・外国債券 各25%±許容範囲 です。国民の年金資産がこれで運用されていますので、基準になると思います。しかし、本当にこれでいいのでしょうか? <私が薦める資産構成(ポートフォリオ)> 私が実践し、そしてお薦めする資産構成(ポートフォリオ)は、国内債券、国内株の割合を減らして現金と保険資産を増やします。何があっても頼りになるのは現金(預金)で、ちょっとした病気や転職時の生活基盤にもなります。大きな病気や事故にあったときに備え、現金を減らさず助けになるのが保険であり、できれば資産性のあるものを選択します。 私は、住居は生涯賃貸派ではなく所有派です。加えて、換金性を高めた不動産としてREIT(不動産投資信託)を入れています。REITはインフレ時の現金の弱点を補ってくれます。家を売るわけにはいきませんからね。 <資産構成(ポートフォリオ)の定期的見直し> ライフスタイルやライフステージの変化に応じて、資産構成(ポートフォリオ)は見直す必要があります。できるだけ若い段階で、少しずつ長期の「ほったらかし」積立投資を始めます。年金保険積立ができれば、尚いいですね。どうしても資金が必要な人生のタイミングでは一部取り崩しを行い、可能な限り再組成しましょう。人生も後半に差し掛かったら、キャッシュアウトのタイミングを考えて流動化(現金・預金に換金)していきましょう。保険資産は、必要保証額や医学の進歩に応じて見直しを行います。 <運用資産と為替ヘッジ> 積立投資に伴う為替リスクヘッジは行わないことを原則にしましょう。外貨建て投資は円高進行で為替差損が発生し、円安進行で差益が発生します。為替ヘッジコストは通貨間の金利差で上下しますが、確定はタイミングの問題です。 考え方1.長期投資であれば、ある程度リスク許容の姿勢で臨みましょう 2.通貨分散のメリットを考慮し、為替リスクは総合的に判断します 3.ヘッジコストは高くかさんでいきます、コストを抑える判断を 以上
