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<10>なぜ今、金融教育なのか?

 皆さん、最近学校現場で金融教育が義務化されたという話を耳にすると思います。私が所属する日本FP協会においても、パーソナルファイナンスの必要性を重視しています。生涯を通じて、お金の問題を抜きに充実した人生を送ることはできません。お金を稼ぐこと自体は人生の目的ではありませんが、より良い生活を送るには必要不可欠です。
<生涯時間と生きがい>
  私が新入社員・若手社員に話をする際、はじめに「生涯時間と生きがい」の話をします。仕事を始めて40年間働くと仮定すると、おおよそ10万時間働くイメージです。一方、現役時代の自分の時間、退職後の時間はざっくりと25万時間もあります。つまり10万時間で25万時間分の資金準備をしなければなりません。また、家・車・結婚・教育・趣味・病気などによって、まとまった資金が必要になります。
<1.生活設計・家計管理>
  金融教育で学ぶべき1番目は生活設計・家計管理です。独身から結婚し家族が増える場面、老後などに応じ、資金をどう管理し使っていくか。またどういう風に貯蓄し、ライフステージに合わせて生活設計を行うか。事故・災害・病気等に対してはどのように備えて生活防衛を行うか。生活に関する家計管理能力を身に付けて生活力を向上させるのが目的です。
<2.金融や経済の仕組み>
  2番目は金融や経済のしくみについての理解を深めます。お金や金融の働き、経済状況の把握、経済変動と経済政策を体系的に理解します。また、経済社会の諸課題についても学んでいきます。長い人生における不景気や金融危機など、理論的に備える必要があります。
<3.消費生活・金融トラブル>
  3番目は消費生活や金融トラブルについてです。収入と支出のバランスが取れた、自立した消費者としての知識を身に付けます。身の丈に合った生活を維持し、金融トラブルや多重債務に陥らないようにします。安易に借り入れをして問題を先送りすれば、いずれ取り返しがつかなくなります。銀行と消費者金融との違いを理解し、計画的な消費生活を促します。
<4.キャリア教育>
  最後の4番目は、キャリア教育について学びます。働く目的や意義、職業選択などについて理解を深め、充実したキャリアを築くためです。生活と働き甲斐を両立し、生きる意欲や活力を持ち続けて、人生を実り多きものにします。
<目指すものは>
  適切な金融行動がとれるということは、ライフステージに合わせた対応力、老後資金の準備、過大なローンを組まない、あるいは投資詐欺といったトラブルに巻き込まれない、ことになります。そして日本が極端に遅れている「貯蓄から投資へのシフト」を促進することが目的といえます。
                                                       以上
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