ブログ

<17>今さら聞けないSDGs?

  皆さん、新聞やテレビなどの報道で「SDGs」という言葉をよく聞くと思います。そのSDGsについて、どういう活動であるかを理解していますか?今さらの感がありますが、基本の部分を解説していきたいと思います。まず読み方ですが、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。意味は「持続可能な(S)開発(D)目標(Gs)」で目標には複数形のsがつきます。
<何を目指す活動か>
  地球上の誰一人として取り残さない持続可能な世界の実現を目指します。2015年に国連で採択され、2016年から2030年まで15年間の活動で、17のゴールを目指します
<企業がSDGs宣言を行い、活動を行う効果>
  SDGs宣言を行う効果について、まず企業には社会的責任(CSR)という数字では図れない価値判断があります。CSRとは、企業は社歴・事業分野・社員数・活動実績・活動テリトリー・時代の要求などに応じて、出資した株主の所有から社会全体の所有=社会と共存する存在意義が必要になるという考え方です。また、環境経営にコミットすることで、リーディングカンパニーとして事業拡大の切り札になります。そして、世界が進むべき方向性・潮流に乗ることで、存在感をアピールする効果も見込めるのです。
<企業がSDGs宣言を通じて目指すもの>
  企業としてはまず、経営陣・社員の意識改革を通じて、労働環境も含んだ環境経営への意識を高めます。そして、持続可能な社会の実現を目指していく企業としての立ち位置を明確化します。このように社会が求めている方向性を共有することにより、企業の存在意義や企業価値向上を目指すのです。
<SDGs活動の取組み方>
  企業としてSDGs活動への取組み方のポイントを見ていきます。まずは、SDGs宣言書を作成し、どのように活動を行うのかを明確にし、ホームページで宣言をします。社外活動としては、地域の役所やメディア、所属業界に対してアピールをしていきましょう。社内的には、組織横断的なSDGs活動チームを選抜し、目的意識をもって取り組んでいく必要があります。特定の一人に任せっきりにしたり、社内で無関心なようでは、せっかくの活動でも効果が見込めません。まずは役員が積極的に関与して社員に意識づけを行い、企業価値を向上させる活動に育てることが肝心です。
<SDGsに取り組まないことのデメリット>
  SDGs活動は利益に直接影響を及ぼさないので、必要ないと考える人もいます。ただでさえ日本は、自然環境や労働環境についても欧米に比較して持続可能性に欠けています。だからこそ、いち早く持続可能な社会を目指す活動に取り組むことで、差別化が図れるのです。実は前述の数値化されないCSR活動に通り組む企業については、若者や転職希望者の関心も高く、採用に苦戦する時代にあって同業他社より企業価値の向上が期待できます。今こそSDGs活動の意義を再確認し、世の中の持続可能性や自社のため一歩を踏み出すことが必要だと思います。
                                                               以上
PAGE TOP