皆さん、お金が必要になったとき、銀行に相談に行きますか?銀行は敷居が高い印象ですか?それとも消費者金融やカードローンを手軽に利用しますか?銀行は営業時間にローン窓口へ行かなければならず、あれこれ聞かれますよね。また書類提出や審査に時間がかかり、面倒と感じるかもしれません。 <根拠法令の違い> まず銀行は銀行法に基づき、消費者金融は貸金業法に基づき営業しています。消費者金融と言っても、他に信販会社、クレジットカード会社など違いは分かりにくいです。また、銀行と違うという意味で「ノンバンク」などと言われたりします。他にもサラリーマン金融という意味で「サラ金」などとも言われます。但し、「ヤミ金」だけは貸金業法に基づかない業者なので、絶対に関わらないでください。 <貸出姿勢と金利負担は反比例> お金を借りやすいのは、確かに銀行より消費者金融であるのは事実です。貸出姿勢は銀行より消費者金融の方が積極的で、かつ手続きも簡単です。半面、消費者金融の金利は17~20%と低金利の時代にあっても高く、金利負担は大きいです。また、消費者金融には総量規制というものがあり、年収の1/3以上は借入ができません。これでは消費者金融を勧めているみたいな印象ですが、注意点を理解するのが今回の目的です。 <貸出審査の現実> 銀行融資の審査が厳しいのは、申込者の資金の動きを見て完済できるかの審査があるからです。消費者金融の場合は、ブラック(=事故履歴)がなければ基本的にはパスできます。銀行ローンも不動産融資でない限りは、保証人を求めず信用状況を審査します。実際には銀行系列の保証会社の保証を付けて、万一の場合には債権を買い取ってもらいます。 <返済方法の注意点> 借入をした場合、返済方法にも注意が必要です。主に銀行では法人は元金均等返済、個人は元利均等返済が基本です。消費者金融などを使って買い物や借入をした場合、分割払いとリボ払いがあり、必要が必要です。一括払いが厳しい時の分割払いは、返済回数を決めて支払う方法です。リボ払いは、返済金額を固定する支払方法で特に注意が必要です。 <登録情報の違いを理解> 借入審査においては、申込者の信用情報を取得して判断します。 ・銀行の信用情報 全国銀行個人信用情報センター ・消費者金融情報 日本信用情報機構(JICC) ・クレジットカード情報 シー・アイ・シー(CIC) <借入は金融知識の基本> 長い人生において、資金が必要になる場面もあると思います。借入の注意点をよく理解したうえで、安易に無理な借入れを行わないようにして、ご自身の信用情報の履歴にも思いを巡らせ、次に資金が必要な展開にも備えてほしいものです。 以上
